どんな競技?
全国障害者スポーツ大会では、知的障がいの選手が出場する個人戦が行われます。
全日本ボウリング協会のボウリング競技規則によって行われます。
競技はデュアルレーン方式(※)で行われ、順位は4ゲームトータルで決定します。
※選手が隣り合う二つのレーンを使い、フレームごとにレーンを移って二つのレーンで交互に投球する方式
日常的に親しむスポーツとして、ボウリングは視覚障がいの選手や車いすに乗った選手など様々な障がいに対応できます。
競技の概要
参加しやすいスポーツ
全日本ボウリング協会の競技規則を詳しく知らなくても、
- ファールラインを越えずにできるだけ多くのピンを倒す
- すぐ右側の選手が投球の準備態勢に入ろうとしているときは、右側の選手に優先投球権を与える
ということを知っていれば、競技に参加することができます。
ボウリング場に行けばプレーをする場所の確保ができ、ボールや靴を借りることもできるので、手軽に始められるスポーツです。
デュアルレーン方式
全国障害者スポーツ大会のボウリング競技は、デュアルレーン方式で行われます。
デュアルレーン方式は、選手が隣り合う二つのレーンを使い、フレームごとにレーンを移って二つのレーンで交互に投球する方式で、レーンによるコンディションの違いが勝敗に影響しないよう、競技の公正さを確保するために用いられます。
視覚障がいの選手はガイドレールを使って競技できる
視覚障害の選手が行う場合は、クラスによってレーン手前に高さ90㎝長さ370㎝のガイドレールが設置され、それによってピンの方向を確認して投球することができます。
車いすのまま投球できる
車いすの選手は、車いすに乗ったまま投球できます。
スロープ台が使える
投球動作ができない選手は、ボウリングランプというスロープ台を使って、競技を楽しむことができます。
確かな技術の向上
気軽に始められるボウリング競技ですが、全国障害者スポーツ大会のような競技会に出場する選手は、多くの競技者の代表として、晴れの舞台に出場します。
ボールの選択から始まり、安定したフォームで投げられるようにするための投球練習、高いスコアを出すために必要なフックボールの投げ方など、一つひとつの技術を真剣に、そして前向きに習得していきます。
(参考文献)
『障がいのある人のスポーツ指導教本(初級・中級)2020年改訂カリキュラム対応』
ぎょうせい 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会編 2020年
『全国障害者スポーツ大会競技規則集』 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 2020年
また、公益財団法人日本パラスポーツ協会のホームページから抜粋して引用しています。