公益財団法人長野県障がい者スポーツ協会
Nagano Adapted Sports Association
どんな競技?
離れた的に向かって矢を放ち、得点を競う競技です。
ルールは、一般のアーチェリー競技規則に準じていますが、障がいの
種類や程度に応じて一部ルールを変更したり、用具を工夫したりする
ことが認められています。
一般的な弓であるリカーブボウと先端に滑車がついていて小さい力
でも引くことができるコンパウンドボウの2種類の弓が使用されます。
下肢に障がいがある選手は車いす又は椅子を使用し座った姿勢で、
また、下肢に障がいがないか障がいが軽い選手は立って競技をします。
競技の概要
<得 点>
▷的には同心円が描かれており、一番中心が10点、外へ離れるに
従って9点、8点、7点と下がっていきます。72射して、矢が
当たった位置の点数を合計します。(720点満点)
<全国障害者スポーツ大会>
競技種目は、男女とも次のとおりです。それぞれリカーブ部門と
コンパウンド部門があります。
▷50・30mラウンド
50m、30mの各距離から1エンド3射で36射ずつ行射します。
▷30mダブルラウンド
30mの距離からの1エンド3射で合計36射の行射を2回行います。
<パラリンピック>
次の3つの個人種目に加えチーム種目があります。
▷リカーブオープン 70m先の直径122㎝の的を狙い行射します。
▷コンパウンドオープン 50m先の直径80㎝の的を狙い行射します。
▷W1オープン 50m先の直径80㎝の的を狙い行射します。
(W1は、体幹が効かない車いす使用の選手が出場するクラスです。)
リカーブ用の的
コンパウンド用の的
提供:長野県障害者アーチェリー協会
◇座って射てもいいが、自分の身体だけで弓を支えなければならない
座位の選手は、車いす又は椅子に座って矢を射まますが、行射中は、弓を持つ手も弓も車いす等で支えてはいけませんし、弓のストリング(弦)が車いす等に触れてもいけません。選手は、自分の身体だけで弓を支えなければならないのです。
◇アシスタントが認められる
特別な事情のある競技者(障害区分1)には、移動等の補助のためのアシスタントが認められます。
なるほどルール
◇障がいに合わせた射ち方がある
世界には、両腕欠損の障がいがあっても、アーチェリー競技をしている選手がいます。米国のマット・スタッツマン選手は、矢を足の指ではさんで弓にセットし、肩口のリリーサーという器具にストリング(弦)を引っ掛けて、足で弓を前に押し出すことで引き絞り、矢を放ちます。
2012年のロンドンパラリンピックの頃には、手に障がいのある選手の間では口で射るスタイルが主流でしたが、歯やあごを痛めやすいことから、現在は肩にリリーサーをつけて顔の横で射つスタイルが主流になってきています。
提供:長野県障害者アーチェリー協会
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問合せ先:長野県障害者アーチェリー協会
会長 比田井 隆 事務局 成竹 精一
連 絡 先:026-243-4527
担 当 者:成竹 精一
メ ー ル:narikvv@yahoo.co.jp
ホームページ:http://n-archery.com
〇用具を借りる
同上
(参考文献) 『障がいのある人のスポーツ指導教本(初級・中級)2020年改訂カリキュラム対応』
ぎょうせい 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会編 2020年
『全国障害者スポーツ大会競技規則集』 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 2020年
また、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会、日本パラリンピック委員会のホームページから抜粋して引用しています。