どんな競技?
知的障がいの選手が参加する球技です。ソフトボールのルールに準じて行います。ボールは、サッカーボール(ゴム製4号球)を使用します。
投手は股下から両手でボールを転がし、攻撃はボールを蹴って行います。
1チーム9人で競技し、男女の区分はありません。
打撃を行うキッカーは、一般のソフトボールと同じように、打球後1塁、2塁、3塁、ホームベースの順に走塁し、ホームインすると得点になります。
競技の概要
チーム編成
1チームは15名以内の選手で構成され、うち試合に出場している選手は9名で、交代選手は6名以内です。
なお、指名選手という打撃専門の選手を採用した場合の出場選手は10名になります。
試合の手順
1回の攻撃は3アウトでチェンジ、試合は7回または60分が経過した回までです。
投手は、投手板に両足を触れてキッカーに正対し、両手でボールを持って静止した後、股の下から両手で転がして投球します。
打撃は足でボールを蹴ることで行います。キッカーは、ホームベースを先端にした縦2.5m、横1.5mのキッカー席内に軸足を置いて蹴らなければなりません。フェアボールを蹴るか、四球を得ると、キッカーは走者になり、走者がホームインするごとに1点になります。
打者が、空振りした場合やストライクゾーンに来た球を見逃した場合は、ストライクとなります。3ストライクでアウトです。
野手が飛球をノーバウンドで捕球すると、打者はアウトになります。
ストライクゾーンは高さ10cm
投手の手を離れたボールは、投手板と本塁ベースの間を3回以上のバウンドまたはゴロで通過しなければなりません。
ホームベース上の平面をボールが通過すればストライクであることは一般のソフトボールと同様ですが、高さについては、本塁上方10㎝以内の空間をボールの下端部が通過しなければなりません…
ジャンプするとアウト
キッカーがジャンプしてボールを蹴ったときは、アウトになります。
ピッチャーがボールを持てば、走者を止められる
フットベースボールには、「停止球」というルールがあります。
投手が野手からの返球をピッチャーズサークル内で保持(片足だけサークル内にある場合を含む)したときは、塁間にいた走者(キッカー走者を除く)は元の塁に戻らなければなりません。
(参考文献)
『障がいのある人のスポーツ指導教本(初級・中級)2020年改訂カリキュラム対応』
ぎょうせい 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会編 2020年
『全国障害者スポーツ大会競技規則集』 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 2020年
また、公益財団法人日本パラスポーツ協会のホームページから抜粋して引用しています。