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どんな競技?
身体障がい(肢体、視覚、聴覚)、知的障がい、精神障がいと様々な障がいのある選手がプレーする競技です。(他に視覚障がいの選手の競技として、独自のルールによるサウンドテーブルテニスがあります。)
基本的には一般の競技規則に準じて行われますが、障がいの種類や特性に応じて、一部ルールが変更されています。
使用する卓球台やネットの高さ、用具は、一般の卓球と同じです。
身体障がい(肢体)については、車いすと立位に分けられ、それぞれ障がいの種類と程度によってクラス分けがされています。
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競技の概要
身体障がい(肢体)のクラス分け
身体障がい(肢体)については、車いすと立位のそれぞれについて
5つにクラス分けされ、同じクラスの選手同士が戦います。
- 車いす
障がいが”最も重いTT1”から”最も軽いTT5”まで5段階にクラス分けされ、障がいが重く下肢や体幹だけでなく手にも障がいがある選手は、手にラケットを固定してプレーすることがあります。 - 立 位
“最も重いTT6”から”最も軽いTT10”まで5段階にクラス分けされ、両腕に障がいがあるため腕にラケットを固定する選手、義足を装着して競技する選手など様々なプレースタイルがあります。
車いすの場合の独自ルール
卓球台は通常のサイズですが、車いすの選手が脚を卓球台の下に入れて競技することを考慮して、卓球台の脚はエンドラインから40cm以上離れたものを使用します。
車いすの場合、卓球台の前で左右に機敏に動けないので、サーブを打つ際、ボールが相手コートの有効なエリアに落ちても、エンドラインに達する前にボールがサイドラインの外に出ると、レット(無効)となり、サーブがやり直しになります。
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車いすダブルスは交互に打たなくていい
一般の卓球のダブルスでは、交互に打球しなければいけませんが、車いすを使用する選手の場合は、レシーバーがリターンした後はどちらの選手でも打つことができます。
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手が卓球台に触れてもOK
肢体不自由者と知的障がい者については、ラケットを持っていないほうの手がコートに触れても、失点になりません。
ただし、コートについた手を支えにして打ったり、卓球台を動かしたりしてはいけません。
鍛え上げられた技
車いすを使用する選手は、車いすを左右に大きく動かすのが難しいため、台の近くでプレーします。
そのため、車いすを使用する選手の試合では、近距離での打ち合いとなり、その中で左右に打ち分けたり、ネット際に落ちる球を織り交ぜたりしながら戦います。
(参考文献)
『障がいのある人のスポーツ指導教本(初級・中級)2020年改訂カリキュラム対応』
ぎょうせい 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会編 2020年
『全国障害者スポーツ大会競技規則集』 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 2020年
また、公益財団法人日本パラスポーツ協会、日本パラリンピック委員会のホームページから抜粋して引用しています。